第一展示室 目で見る弥生文化


ようこそ

時代をさかのぼるタイムトンネルを通過すれば、歴史遊泳のはじまりです。
そこは弥生時代の竪穴住居、4人家族の食事どきの団らん風景が展開されています。


米つくりの始まり

「米つくりのルーツ」「米つくりの技術」の小テーマにしたがって、多く の資料を展示しています。春の水田・秋の水田の模型が一番のみどころ。 春の田起しから秋の収穫や脱穀にいたる農作業を復原し、模型で使われ方 が示された農具の実物やレプリカが、その周辺に展示されています。


春の水田

秋の水田


新しい技術の誕生

「鉄の威力」「銅鐸の鋳造」「生活の中の技術」の小テーマで、わが国が はじめて経験した技術革新の実態を紹介します。例えば、鉄器の威力につ いては、石斧と鉄斧で木を切り出す実験を、オリジナル映像で見ていただ きます。また、この時代になって始まった機織りの風景も実物大模型で制 作しました。


切れ味がちがう石の斧と鉄の斧


ムラ・戦い・クニ

「戦い」「権力のシンボル」「卑弥呼の館」の3つの小テーマのもとに、 戦争や社会の階層分化などの問題を扱います。
模型<復原・卑弥呼の館> がメインです。
横5m、縦3mの大型模型に、3世紀の卑弥呼の住まい・ 高殿・政所・倉庫群・環濠・物見櫓や、他国の王の使者・裁きの様子・兵 士・市のにぎわいなどの情景をことこまかく描きだしました。


復原・卑弥呼の館

弥生の戦士


交 流

八尾市で出土した船の実物大模型を置いたり、朝鮮半島や中国からの舶来 品を展示し、わが国はじめての国際交流の一端を見ていただきます。ま た、「漢委奴国王」の金印のレプリカも展示してあります。たくさんの資 料を、「列島内の交流」と「大陸との交流」の小テーマにわけて見ていただきます。


死とまつり

近畿の組合式の木棺と北部九州の巨大な甕棺の実物を比較して、墓の形式 の地域による違いを示します。
弥生のまつりと言えば銅鐸ですが、時代と ともに大きくなっていく様子を実物とレプリカで示します。
また、ムラに 祖霊を運んできたと考えられている鳥形木製品も展示しています。「弥生 時代の墓」「ムラのまつり」「クニのまつり」の小テーマのもとに、弥生 人の観念の世界を探ります。


弥生人

弥生人のレプリカや、人面を描いた土器など弥生人の姿を集めました。縄 紋人、弥生人、古墳人の身長比較をパネルに表し、弥生人が渡来人の影響 を受けて、すこし背が高くなった様子がわかります。弥生人の造形物が多 く、彼らの心性が感じられるコーナーです。 ここには八尾市の亀井遺跡 から出土した全身骨格によって、はじめて復原された弥生犬の模型があり ます。公募で「海渡(カイト)」と名づけられました。



弥生プラザ

中央に置かれた「平成の銅鐸」は、滋賀県小篠原で出土した、わが国最大 の銅鐸(高さ135cm)を青銅で復原したもので、金色に輝いています。こ のゾーンで、遠く弥生空間に思いを馳せてください。


平成の銅鐸

各地の弥生土器

弥生文化研究最新情報コーナー

平成15年10月から、弥生プラザの一角に、各地の弥生文化を代表する遺跡から出土し、注目される資料を展示するコーナーを設けています。

「田井中遺跡 河内平野における弥生文化の成立をさぐる −大阪府教育委員会蔵考古資料展示−」

 田井中遺跡は八尾市田井中に所在する遺跡で、古大和川の支流が運んだ土砂によって形成された湿地の中の微高地に立地しています。これまでの調査で集落を取り巻く環濠やその内側の住居跡などが検出されて多量の遺物が出土しています。 河内平野低地部には稲作農耕文化を携えた人びとによって形成された弥生時代初め頃の集落がありますが、これらのうちでも田井中遺跡は若江北遺跡(東大阪市)とならんで最も古いもののひとつです。 今回の展示の遺物には、大型の壷型土器などの土器類をはじめ、石器の材料となる香川県金山産のサヌカイト石材、稲穂を摘む石器(石庖丁)や、石鏃など狩猟用の石器、漁網の錘などがあり、稲作農耕を生業の基本としながら、狩猟や漁撈も盛んに行っていた様子がうかがえます。  ※弥生プラザ展示では、普段見る機会の少ない、大阪府内の遺跡に関する調査結果を紹介します。