第一展示室 目で見る弥生文化

大阪府立弥生文化博物館は、弥生時代を専門に扱う全国初の博物館として池上曽根遺跡の一角に1991(平成3)年に開館しました。常設展示は「目で見る弥生文化」(第1展示室)と「池上曽根ワールド」(第二展示室)で構成しています。

「目で見る弥生文化」は「米つくりの始まり」「新しい技術の誕生」「ムラ・戦い・クニ」「弥生人」「交流」「死とまつり」の6テーマからなり、実物資料や複製品(レプリカ)、映像をとおして弥生文化についてくわしく学ぶことができます。 また、「池上曽根ワールド」では、全国でも著名な弥生時代の集落である池上曽根遺跡の資料を、近年の発掘調査で見つかったものも含めてご紹介しています。



動画内の職名は当時のものです。金関恕は名誉館長に就任し、館長は黒崎直が務めています。(2015年10月現在)


館内には「触れる」コーナーがあります。銅鐸(模造品)や土器のかけら(出土品)などにさわることができます。



第二展示室 池上曽根ワールド

 池上曽根遺跡の出土品の土器や国内最大の大型井戸木枠(レプリカ)、 大型建物の柱に加え、龍や建物が描かれた土器(絵画土器・建物絵画土器 はレプリカ)、弥生時代でもっとも重いヒスイ勾玉なども展示しています。  
この展示室は池上曽根遺跡の小宇宙。ここを訪ねると、池上曽根遺跡の 全貌が見えてきます。


弥生プラザ「池上曽根遺跡出土の弥生土器−府道池上下宮線の調査−」

 池上曽根遺跡は、和泉市池上町と泉大津市曽根町を中心に、南北約1.5km、東西0.6kmの範囲に広がる弥生時代の大規模な集落遺跡です。  
 今回の展示資料は、平成11(1999)年度に大阪府教育委員会が実施した、国道26号の東側に接続する府道池上下宮線建設に伴う発掘調査で発見されたものです。  
 この調査では、約330m2の調査区から弥生時代中期中頃(紀元前2〜1世紀頃)のの方形周溝墓の周溝部分と、長辺約4m、短辺約3mび大型土坑1基が見つかっています。  
   また、出土した土器は、主に方形周溝墓に供えられていたものと考えられます。
   <主催> 大阪府教育庁、大阪府立弥生文化博物館  
   <会場> 大阪府立弥生文化博物館2階 常設展示室前  
   <期間> 平成30年10月4日(水)から
   <主な展示品> ・大型土坑(大土坑5-1)把手付鉢1点、甕1点、広口壺3点
      ・方形周溝墓の周溝(周溝1-1、2-1)把手付鉢1点、無頸壺1点、鉢1点、長頸壺1点、広口壺4点

池上曽根遺跡

 博物館は弥生時代の大環濠集落(周りに堀がめぐっているムラ)、池上曽根遺跡にあります。  
 遺跡の総面積は約60万平方メートル。和泉市・泉大津市にまたがり、うち約11.5万平方メートルが国史跡・史跡公園となっています。  
 遺跡の発見は、1903年に池上在住の南繁則氏が、石のやじりなど見つ けたのがきっかけでした。南氏が発見した長頸壺は、今も第2展示室のシ ンボルです。  
  戦後、府立泉大津高校や第二阪和国道内遺跡調査会が調査をはじめ、環 濠などを発見しました。祖霊・穀霊を運んだといわれる鳥形木製品、龍な ど描かれた土器、弥生時代最大級のヒスイ勾玉、現在DNA分析で再び注目 される炭化米なども見つかっています。  
  1995年には、弥生中期の大型掘立柱建物跡(東西19.2m、南北 6.9m、畳に換算すると約80畳)と日本最大・最古の丸太くり抜き井戸(直径約2.2m、クスノキ)が発見されました。建物の柱(ヒノキ)の1本は、 年輪年代測定法により、紀元前52年の伐採と判明しています。  
  遺跡は史跡公園として大型建物・井戸などが復元され、池上曽根弥生学習館も開館しています。