当館について

館長からのメッセージ

 はじめまして。平成24年4月、金関前館長のあとをついで大阪府立弥生文化博物館の館長に就任しました黒崎です。
 大阪府立弥生文化博物館は、平成3年、国指定史跡の環濠集落である池上曽根遺跡の地で開館しました。 この博物館では、これまでに蓄積された弥生時代の文化的な遺産や情報をもとに弥生文化の歴史的な意義を理解 し、ひいては日本文化全般について考える場となることを目指しています。いうならば、日本初の「弥生文化に関する 博物館」といえます。
 展示室は、実物のほか、レプリカや模型、映像など多角的に活用し、わかりやすさをこころがけています。 常設展示室は、日本の弥生文化をテーマごとに解説する「目で見る弥生文化」と池上曽根遺跡出土品を中心とした 「池上曽根ワールド」で構成しています。これ以外に特別展、企画展を開催する特別展示室を設け、 さまざまな視点 で展示を行い、最新のデータを発信しています。
 また、講演会やシンポジウムなどを企画し、ご来館の皆様により深く弥生文化を理解していただく機会も設けています。 くわえて、気軽にご来館いただけるよう、考古学以外の企画展のほか、エントランスホールを使ったミニギャラリーやコンサート なども催しています。また近年は、地域や学校との連携にも積極的に取り組んでいます。今後さらに力を入れ、真に親しみ やすく、開かれた博物館を目指していきたいと考えています。
 来館者の皆様に楽しく学んでいただければ幸いです。
                                            大阪府立弥生文化博物館 館長  黒崎 直

 

設立理念

 1 「日本文化の源流」である弥生時代を通じて日本文化を考え、理解する場を提供します。

 2 弥生文化を現代と比較し、世界的にも位置づけて、わかりやすく親しみやすい形で紹介します。

 3 泉州を中心とした地域の歴史と文化を紹介します。

 4 弥生文化の学習・研究センターとしての機能を果たしていきます。

 5 日本有数の弥生集落、国史跡「池上曽根遺跡」との一体的活用を図ります。

 

使命

 弥生時代は、日本列島で稲作が始まった時代です。以来、私たちの祖先は、現代まで2千年以上も農耕を中心とした暮らしを営んできました。 また、この時代には、金属でできた道具の利用、貧富の差や戦争の始まりなど、それ以前の時代と比べて、社会にとって大きな変化がありました。 これらの変化は、生活と価値観を大きく転換し、現代の私たちの暮らし方の成り立ちにも大きな影響を与えたと考えられています。
 このようなことから、弥生文化は「日本文化の源流」と言われており、弥生文化を知ることは、現代の私たちの文化や社会の根本を見つめる上でも重要です。
 とりわけ大阪は、早くから大陸文化の窓口として開け、新しい文化を柔軟に取り入れた結果、非常に多くの人々が集う巨大集落が、多数営まれました。 その結果、大阪は全国でも有数の人口密集地となり、ここから大阪の都市性がはじまるといえます。残された豊かな考古資料や遺跡は、 日本の弥生時代を代表とするものとなっており、大阪が稲作を中心とした新しい生活様式にきわめて適した地であったことを物語っています。
 弥生文化博物館は、日本を代表する弥生時代の巨大集落である池上曽根遺跡の一角を選び、日本唯一の弥生時代専門博物館として、 またこの遺跡のサイトミュージアム及び泉州の歴史文化の拠点としての性格をもちつつ、展示や活動を行ってきました。
これから当館は、館の特長を活かし、以下の4つの役割を果たしていきます。

 1.教育・学習


  隣接する史跡池上曽根遺跡や収蔵する多くの実物資料を活かし、弥生文化を復元・体感することを通じて、
 現代の文化や社会の根本を探る教育・学習を行います。

 2.大阪の魅力発信


  「弥生文化の成熟度を示す地」という地域性を活かして大阪の文化を発信するとともに、 世界の他の文化との
 対話の基礎をつくります。

 3.府民協働


  弥生文化と泉州の歴史・文化を中心として、府民や企業など、さまざまな主体と協働することにより、 参画する
 主体に活動の場を提供するとともに、郷土への誇りを育みます。

 4.研究・事業企画


  弥生文化の研究および教育普及方法の研究を行い、その成果を上記の3つの役割を果たすために活かします。