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シリーズ ここまでわかった考古学 瓜生堂遺跡の最新研究
平成17年2月19日(土)〜3月27日(日)

AMS(加速器質量分析法)による
炭素14年代測定法によって
年代が測定された土器

l 20.4p 口径20.8p
弥生時代前期
(今から2800年〜2400年前)の甕

弥生時代前期の土器

左 壺 l 31.2p(最大径30.4p)
瓜生堂遺跡にはじめて農耕集落が
営まれた頃の土器のセット

 大阪府立弥生文化博物館・(財)大阪府文化財センターが、シリーズ ここまでわかった考古学「瓜生堂遺跡の最新研究」を開催します。(財)大阪府文化財センターの調査研究成果に沿ったテーマ展示です
  東大阪市に位置する瓜生堂(うりゅうどう)遺跡は、高いマウンドをもつ瓜生堂2号方形周溝墓に象徴されるように、近畿地方の弥生時代を代表する遺跡として知られています。
  近鉄奈良線八戸ノ里駅から若江岩田駅間の立体交差化にともなって、線路北側東西1qの範囲を1999年度〜2002年度にかけて3年間発掘調査を実施、2003年度は整理報告書作成を行い、この度、報告書が刊行されました。
  これにより瓜生堂遺跡北東部域の様相が明らかになり、また、AMS炭素年代測定、地質・地層学等の関連諸科学分析を行い、大きな成果をあげることができました。これにより瓜生堂遺跡北東部域の様相が明らかになり、また、AMS炭素年代測定、地質・地層学等の関連諸科学分析を行い、大きな成果をあげることができました。
  「瓜生堂遺跡の最新研究」は、この両者を通して瓜生堂遺跡の最新調査成果の速報を展示紹介します。

出展総数:350点

主催=大阪府立弥生文化博物館 (財)大阪府文化財センター

会   期:2月19日(土)〜3月27日(日)
休 館 日:月曜日[ただし3月21日(月)は開館、翌22日(火)は休館]
入 館 料:一般400円[320円]、 高大生・65才以上300円[240円]
        [ ]は20名以上団体料金
         中学生以下、障害者手帳をお持ちの方は無料

【調査成果】

○弥生時代前期前半の集落と水田が見つかり、瓜生堂にはじめてムラがつくられた地点、様相が
  判明しました。
○大阪府・近畿圏ではじめて土佐(高知県)の土器がみつかりました。今回の調査では讃岐
  (香川県)、吉備(岡山県)の土器も見つかっており、弥生時代後期の広範な地域間交流
  をうかがうことができます。
○今回、瓜生堂遺跡から出土した弥生時代前期・後期・古墳時代前期の土器についてAMS
  炭素年代測定を行い、下記のような実年代が示されました。

 ・弥生時代前期・・・・紀元前8世紀〜5世紀
  ・弥生時代後期・・・・紀元前1世紀〜紀元後2世紀前葉、後1年〜100年の期間が最も高い確率
  ・古墳時代前期(布留U式)・・・・紀元後130年〜350年

※AMS炭素年代測定法について
考古学では、土器をはじめとする考古資料が時間の経過とともにどのように形を変えていくのかを調べる型式学的研究と、それぞれの資料がどの地層から出土したのかを調べる層位学的研究によって、資料の前後関係(相対年代)を決定します。ところが、こうした考古学的研究では、具体的にそれがいつのことなのか(絶対年代)を明らかにすることはできません。そこで、絶対年代を知るために、自然科学的な年代測定方法が活用されてきました。最もポピュラーな年代測定方法は、遺物の中に含まれる炭素を試料として計測する炭素14年代測定法ですが、近年、加速器質量分析計という装置を用いた測定方法(AMS法)を応用することによって、土器についたススやおこげのように、わずかな炭素からでも年代が測定できるようになりました。その結果、弥生時代の開始年代が、従来考えられていたよりもはるかに古くさかのぼる可能性が指摘され、大きな関心を集めています。

【会期中の行事】

■調査成果報告会・ミニシンポジウム

第1回 2月27日(日)午後2時〜4時(受付 午後1時〜)/1階ホール
「瓜生堂が問い続けるもの―1970年代から未来へ―」
東大阪市教育委員会 福永 信雄
(財)大阪府文化財センター 川瀬 貴子

第2回 3月13日(日)午後2時〜4時(受付 午後1時〜)/1階ホール
「関連科学が明らかにした瓜生堂遺跡の実像」
(財)東大阪市文財協会 松田 順一郎
徳島大学埋蔵文化財調査室 中原 計
大阪市立大学大学院医学研究科 安部 みき子
(財)大阪府文化財センター 秋山 浩三

■講 演 会  3月20日(日)午後2時〜4時(受付 午後1時〜)/1階ホール

「瓜生堂の炭素14年代と近畿弥生実年代」
国立歴史民俗博物館 今村 峯雄

◎いずれも無料(入館料のみ必要)、事前申込は不要、当日先着順受付

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