波戸岡美紗さんのピアノソロによる、“母の日の調べ~波戸岡美紗ピアノリサイタル~”を開催しました。
新緑の鮮やかさが目に留まります。
何気なく見る風景の片隅が、
日々変わっていくと感じるのは
時の流れのせいだけなのでしょうか。
今日は5月の第2日曜日。
母の日です。
波戸岡さんのピアノは、
母の愛に負けないような温かさと、
今まで与えられたその愛に少しでも応えようとする
1人の懸命さが表れているようでした。
込めた想いを形にするように鍵盤を弾き、
そして何より想いあふれるその姿から生まれる音色は、
きちんと大切な人に届いていたように思います。
カッチーニの「アヴェ・マリア」、
シベリウスの「カーネーション」。
しっとりとした音色が私たちの心に染み込んでいくその時間、
誰もが永遠に生き続ける母からの愛を思い出していたのではないでしょうか。
ドビュッシーの「映像第1集」、「映像第2集」、
ファリャの「火祭りの踊り」などが流れた第2部も含め、
入り込む陽射しのような輝きと、
燃え盛る炎の周りで躍動するような力強さが交錯するそのピアノの音は、
果てしなく響いていきそうで、
しかしただ一点に集約されていくようでもありました。
コンサートの90分、
間違いなくそれは母の日でした。

一羽の蝶が舞い降りました。
羽の先に何かを付けています。
蝶はあなたのそばに止まり、羽を休め始めました。
再び羽ばたいてあなたのところから飛び立った時、
蝶は羽の先に付けていたものを置いていきました。
それはリボンで綴じられた指先に乗るほどの小さな箱です。
ひもをほどくとぼやけてその箱は見えなくなってしまいました。
照れくさくって、
そんな小さな箱です。
次回は5月27日です。
小谷朋子さん(ピアノ)、山崎江美子さん(ヴァイオリン)による“Atelier en musique~音楽のアトリエ~
”になります。
お待ちしています。















